白の色鉛筆

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《諏訪子に挑戦するのこと》

「早苗、ゲームして遊ぼ!」
 神社業務の合間に休憩していた早苗の元へ、ボードゲームらしきものを抱えた諏訪子がやってきた。
 人が働いているのに。
 などという怒りも沸いたが、よく考えてみたら神様に働かせるのも妙な話である。
 巫女が休み、神様が働く。楽でいいが、神社としてはどうだろう。
「ねえねえ、今休憩中なんでしょ。だからさ、私の作ったゲームで遊ぼ」
「諏訪子様の作ったゲームですか。それ、ちゃんとしたゲームなんですか?」
「勿論。プレイ推奨人数は四人だけど、一応二人でも遊べるよ」
 そう言いながら、諏訪子は縁側に抱えていたものを広げ始める。
 二つ折りになっていたそれは、どうやらすごろくのようだった。
 しかし、隅っこに作られたルーレットや、マスの目を見ていると、これと似たようなゲームの名前が頭に浮かんでくる。
「これ、人生ゲームじゃないですか?」
「違う違う。蛙生ゲーム」
 語呂を合わせようという片鱗すらない。
「蛙になって、蛇や鳥から逃げながら子供をどんどん増やしていくゲーム。ゴールの時点で、より多くの蛙を産んでた人の勝ち」
 蛙嫌いの人が聞いたら、鳥肌が立ちそうなゲームである。
「コモリガエルがプレイヤーね」
 スタートと書かれたところに、蛙の形をした駒が置かれる。
 早苗の記憶が正しければ、コモリガエルは背中で子供を育てる変わった蛙のはず。
 このゲームに最も適している蛙と言えよう。
 それにしても、無駄に芸が細かい。
「じゃあ早苗から初めていいよ」
「分かりました。その代わり、1回だけですよ」
 愚痴りながら、ルーレットを回す。
 8の目が出た。
「6、7、8。道路に飛び出してぺっちゃんこ。スタートに戻る」
「残念。次は私の番。えっと5だから……毒性を持っていたのが運の尽き。採取されて矢尻に塗られる。スタートに戻れ」
 なんというデスゲーム。
 かつて、これほどまでに弱肉強食なゲームがあっただろうか。
「これ、殆どスタートに戻る目ばかりじゃないですか」
「自然界は過酷だからね」
「ゲームですよね」
「リアルさを追求したゲーム。それが蛙生ゲーム」
 嫌なゲームだ。
 人生ゲームで言うならば、全ての目が出費ばかりで収入が給料しかないようなものである。
「次、早苗だよ」
「7が出ました」
「7は……ケロちゃん風雨に負けてスタートに戻される」
 その後、二時間に渡って戦いは続いたが、決着がつくことは無かったという。
 二人がスタートから脱出することはできず、早苗は改めて自然界の恐ろしさを知った。
 後に神奈子はこう語る。
「そんなゲームにマジになっちゃってどうするのよ」


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  1. 2008/05/06(火) 23:21:54|
  2. 守矢のこと
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Author:八重結界
ノーマルシューター。でも神奈子様は苦手。
諏訪子様と小傘とお燐とお嬢様がいればそれで良い。

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